アート

画家の詩、詩人の絵 展

「画家の詩、詩人の絵」展 平塚市美術館にて。 この展覧会に出かけたのは、 NHK日曜美術館 「まど・みちおの秘密の絵」を観たことがきっかけだった。 まどみちおの純真な詩とは似つかわしくない、 暗いどろりとした印象の絵画。 周りのあれこれをそぎ落と…

東京都庭園美術館 アール・デコの邸宅美術館

東京都庭園美術館 アール・デコの邸宅美術館 アールデコ建築の中で、アールデココレクションを見られる幸せ。 新館のラリックの展示の仕方はよかった。照度を落としていて、ガラスの陰影が作品の良さというか、凄みというか、を際立たせていた。 新館と旧朝…

安野光雅 ヨーロッパ周遊旅行 展

旅の風景 安野光雅 ヨーロッパ周遊旅行 新宿 損保ジャパン日本興亜美術館にて。 絵本作家 安野光雅の原画展。 旅の絵本シリーズが有名なので、 ペンと水彩の緻密な絵、というイメージがあった。 今回の展示では、 純粋なスケッチが全体の半分くらいあって、 …

夜の国立新美術館

夜の国立新美術館。金曜日の夜だけのお楽しみ。 宇宙船みたいな入口。円盤に吸い込まれそう。 宇宙船の内部はこんな風で。 セザンヌの山、久しぶりのヴラマンクのヨットが好み。幅広の筆で、あんなふうにザザーと描いてみたい。夫は、「これでいい、と思える…

オルセー美術館展

印象派好きのお義母さんと、六本木のオルセー美術館展へ。 カミーユピサロの『春、花咲くプラムの木』いいなあ。手前の筆致が荒く、全体的にふんわりトーンで優しい雰囲気なのが好み。 マネの『読書』、モネの『かささぎ』は、白の表現これでどうよ!って。…

デュフィ展

デュフィ展 bunkamuraにて。最近観た展覧会の中では、アントニオロペスと同じくらい好みだった。歌うような線と色彩が、生の喜びと幸せに満ちていている。闇ではなく光を心の指針にして描く行為は、祈りにも似て。デュフィの生きた時代がそうさせたのだろう…

村岡花子 出会いとはじまりの教文館

村岡花子 出会いとはじまりの教文館教文館のナルニア国は、絵本も展覧会も大好きで二か月に一度は来る場所。赤毛のアンシリーズは、思春期に夢中になって読んだ。朝ドラの「花子とアン」は毎日欠かさず観ていて。 村岡花子さんはこの場所で編集の仕事をされ…

藤山敏子・石塚伊津子 二人展

藤山敏子・石塚伊津子 二人展 表参道 ギャラリー サロンドフルールで7月6日まで。アトリエの大先輩の二人展。 藤山さんの油絵は、明るい色が目を引いてすごく力が湧く感じ。石塚さんのコラージュは、カラフルな色と素材をわくわく楽しむ感じ。全く作風は違…

金子明作品展

金子明作品展 ーカフェの女ー。Cafe gallery Hufte.にて。 アトリエの金子さんの人物画展。息遣いが聞こえてきそうに、生き生きとして。全体の雰囲気は落ち着いているのに、女性の肌や服の中でカラフルな色が踊っているみたい。 女性の傍らにちらりと見える…

サカイトシノリ展

サカイトシノリ展。 サカイ先生の個展へ。いろんなものが同時に、グルグルと体の中を吹き抜けていく。鮮やかな色彩、パワフルな土と風、その間からこぼれ落ちる闇。ああ、アフリカってこんな場所なんだなあ。 今思い出していても、ぼんやりしてしまう。きっ…

割烹料亭

ある割烹料亭の店内を、見せていただく機会があった。第二次世界大戦で建物が焼失し、その後再建して、これまで営業してきたそう。 「少し欠けただけでも修繕するのが大変で。この壁も、塗れる左官職人さんが、もういないのですよ。」と女将さん。 一月末に…

Gallery子の星

Gallery子の星。 こじんまりとした、真っ白のギャラリー。小さな部屋がふたつ。 地球をやわらかく抱いた手が羽ばたいてる、このドアのデザインに、ハートを鷲掴みされちゃった。 子の星って、北極星のことなんだって。

葉祥明美術館

葉祥明美術館、『渡り鳥からのメッセージ』の原画展へ。先日北鎌倉をのんびり歩いた時に、気になっていた。線路沿いの道から左の小路に入り、水路の脇をとことこ行く。小さなせせらぎが聴こえる静かな場所に、こじんまりと美術館があった。中は美術館という…

こねこのぴっち絵本原画展

ハンスフィッシャー こねこのぴっち絵本原画展。

ル・コルビュジエと20世紀美術 

ル・コルビュジエと20世紀美術。上野の国立西洋美術館。コルビジェ設計の美術館内で、彼の油絵や彫刻、巨大なタピスリーを見ることができる、とても贅沢な常設展。キュビズムに始まり、ピュリズムを経て、貝殻などの自然をモチーフとした作品へと変容してい…

ホキ美術館 光と風をかんじて・・・展

千葉県、ホキ美術館へ。電車とバスを乗り継いで行く、大人の夏休み。 静かな住宅地の中にある美術館。昭和の森公園がすぐそばにあって、緑の空気が体を吹き抜けていく。 こちらは、写実絵画専門の美術館。美術館は、原美術館を拡大していくつか連ねた、とい…

2013イタリア・ボローニャ 国際絵本原画展

2013イタリア・ボローニャ 国際絵本原画展 昨年、帰り際に後ろ髪を引かれる思いをするくらいよかったので、心待ちにしていた展覧会。はり絵、コラージュ、木版画の作品が面白かった。羊毛フェルト人形でストーリーを作っている作品も。海外の作品の中には、…

山種美術館 川合玉堂

山種美術館 川合玉堂展。 日本画を観に行くのは、初めてかもしれない。かまーは最近日本画展によく足を運んでいるので、私もついていった。 思い入れがないから、先入観なく観ることができて楽しい。紙じゃなくて絹に描くのね、とか、しぶきの白色は生地の色…

クラークコレクション

三菱一号館美術館。 丸の内の超高層ビルが立ち並ぶ、その中に、レンガ造りの古い美術館がポンと浮かんでいる。 中庭が美しい。来月にはバラが咲き誇ってもっと綺麗なんだろうな。カフェでお茶する人、ベンチで寛ぐ人、ゆっくりお花を愛でる人。都会のオアシ…

モンゴメリの世界展

『赤毛のアン』から『青い城』へ―情熱の作家・モンゴメリの世界展 教文館ナルニア国表紙の原画とプリンスエドワード島の写真の、絵本屋さんの小さな展覧会。 『赤毛のアン』はアニメも観たけど、私は小説のほうが好き。行ったこともないのに、情景がまざまざ…

巣々 永井宏展

巣々 永井宏展

ガラス絵「hug」

イブラハム恵美子 ガラス絵「hug」展 吉祥寺ギャラリーフェブにて。小さなガラス絵の向こうに、温かみのある透明な世界が広がる。 ガラスの手前と向こう側に見える線と面。どうやって描いているのかなー。 キャンディーみたいな色の家々。 家の中が平和なの…

ノルウェー絵織物展

ノルウェー絵織物展 じゅうたんの絵かあ、のっぺりしているのかな。 実際にみてみると、同じ色の糸でも微妙なニュアンスの違いがあって、奥行きや広がりを感じて。絵の中に入っていけそう。 工芸なので生活の中にあるもの、自然、家、童話がモチーフになって…

森と湖の国 フィンランド・デザイン

サントリー美術館 森と湖の国 フィンランド・デザイン 自然をモチーフにしたガラス作品が多い。実用品であって、美しく、シンプル。時代を超えた製品を作る、がコンセプトになだけあって、今もよく目にするデザインがたくさんあった。 私はカイ・フランクの…

クリスマスものがたり

パメラ・ドルトンの『クリスマスものがたり』原画展

リヒテンシュタイン展

リヒテンシュタイン展、国立新美術館にて。 見所は、バロックとルーベンスとビーダーマイヤー様式。バロックの置物があまりにもゴテゴテ装飾なので、「これをうちに置いたら、どんなにうるさいか。。」と想像してみた。宮殿や美術館にあってこその装飾品。ビ…

アメリカン・フックド・ラグと暮しの手帖展

アメリカン・フックド・ラグと暮しの手帖展 かぐれは着心地のよさそうな、素材を楽しむ服のお店。その二階ギャラリーでの小さな展示会。 初めて聞いた、アメリカン・フックド・ラグ。そもそも花森さんのデザインが素敵だけれど、それをひとつひとつ手仕事で…

エルネスト・ネト Madness is part of Life

エルネスト・ネト Madness is part of Life。前から気になっていた、ぐねぐねした黄色い巨体。圧倒されてしばらく見惚れていたら、「中に8人まで入れますよ」って。 童心に帰って、わしわし登っていく。足元のゴムボールはたまにつぶれていたり。一番奥は少…

きりがみ三景--富士山、深海魚、くつした--展

3331 Arts Chiyoda。リノベーションした元小学校は、アーティストの集う場所。空に浮かぶ雲が、絵に書いたみたいにきれい。 ドアを開けるとそこには。 ギャオース!!とお出迎え。 記憶の中の小学校とはギャップがありすぎて、はじめは戸惑って、その後から…

花森安治と『暮しの手帖』

花森安治と『暮しの手帖』ミュージアム コレクション2012-II 暮しの手帖の表紙の原画展。 表現も対象も何でもありで、とてもユニークだった。 画用紙、板、キャンバス。 鉛筆、色鉛筆、ポスターカラー、水彩、グワッシュ、インク、コラージュ。 静物、女性、…