デュフィ展


デュフィ展 bunkamuraにて。

最近観た展覧会の中では、アントニオロペスと同じくらい好みだった。歌うような線と色彩が、生の喜びと幸せに満ちていている。闇ではなく光を心の指針にして描く行為は、祈りにも似て。デュフィの生きた時代がそうさせたのだろう。平和と愛に満ちた世界を希望するなら、まず自らがそう在る。私もそういう姿勢で生きていたい。

初期の作品がすごーく試行錯誤(迷走?)しているのも、勇気をもらえる。やってみてこれは違うとか、人に言われたものを作ってみる、を繰り返して到達する本来のデュフィ。その輝きは、大作『電気の精』のなかにぎゅぎゅっと詰まっている。

『エプソム、ダービーの行進』の色彩はいつまでもみていたいくらい。シャガールにも似ているけれど、もっともっと幸せな気持ちにさせてくれる。テキスタイルにも水彩画にもチャレンジの中に流れがあって、何を作るかより、どう表現するかが大切と思った。


帰省中ハルカスでもやっている。二回目いこうかな。