葉祥明美術館
葉祥明美術館、『渡り鳥からのメッセージ』の原画展へ。
先日北鎌倉をのんびり歩いた時に、気になっていた。線路沿いの道から左の小路に入り、水路の脇をとことこ行く。小さなせせらぎが聴こえる静かな場所に、こじんまりと美術館があった。
中は美術館というより、洋館の邸宅がギャラリーになっていて、絵画の色彩と同じようにとても温かみのある雰囲気。私が入館したときに、前のお客さんたちがみんな出たので、貸し切り状態だった。ソファーに座って絵本を眺めたり、頭を空っぽにして心ゆくまでゆっくり見て回る。人、生き物、地球、宇宙。。すべてが一体となる感覚を、じんわりと味わう。
常設展の、若いころのデッサンや子供のための美しい玩具は、私の心の栄養にして。『言葉の部屋』では、絵画とは異なる力強い言葉に背中を押されて。『癒やしの部屋』では、優しさにくるまれて。
ふうー、心の洗濯が三回くらいできたかも。もうそろそろ木々も色づく頃。北鎌倉の空気の柔らかさと匂いは、ちょっと奈良と似ていて心地いい。