続 女三人旅


次の日は、三人で早朝から海岸をお散歩。
最近よく海に来ているのは、多分私の心が呼んでいるから。
さだこは地元の人とお話して、生のひじきやワカメを見つけて興奮していた。



朝早くからオープンしている、海沿いの小さなドーナツ屋さん HOA CAFE



気持ちいいーー!
材木座に住んでいたら、多分入り浸ってしまう。




ゲストハウス亀時間のキッチン。左の奥に、魔女の宅急便に出てきそうなオーブンがあって。
ゲストハウスって初めて泊まった。元ステーキハウスをリノベした、とてもいい空間だった。伊藤さんはゲストハウスに詳しくて、こんなに素敵なところはめったにないらしい。
雰囲気も居心地も申し分ないけど、夜、外国人がキーボードが叩く音が気になって、あまり眠れなかった。



田園調布に移動して、さだこ念願のパテ屋へ。新緑がきれいで、まだ虫も出なくて、デッキでのほーんとしながら、パテを食べ食べゆる話。



私が田園調布で別れたあとも、ふたりのおいしいものゲストハウス旅は楽しそうに続いたらしい。
さだこは、素敵なお店やおいしそうなものを見ると、目がきらきらして確認せずにはいられない、興味津津の子供みたい。仕事の時の厳しさとは大違いで、そのギャップがかわいらしかった。
伊藤さんは、宿しか決めてないのに、最適なものをひきよせるアンテナが備わっている。スーッと決まって進んでいく、すごい機能。なにげなく私にかけてくれた言葉も、あとからじわじわ嬉しくなってくる。なにげなさすぎて、その時は、そうかな?と思ったくらいだけど。ありがとう、嫌なことを十回くらいやっつけられそうだ。

いい人たちといい旅ができて、私は幸せ者。周りにおすそわけしようっと。