かみさまとのやくそく

映画 かみさまとのやくそく〜胎内記憶を語る子どもたち〜

なんのために人は生まれるのか、なぜこの親を選んでくるのか、を胎内記憶から読み解いていく、というドキュメンタリー作品。

どのように生まれてきたかが、子どもたちの嘘のない言葉で語られる。抑えきれずに記憶を話し続ける子、言いにくそうに少しずつ口を開く子、絵で説明する子、いろんなタイプがあるけれど、たくさんの子どもに胎内記憶があることに驚いた。

親子関係は、すべての人間関係の始まり。本当の、一番最初の気持ちがあったことに気付けば、善きことは全方向に波及するのではないかと思う。
この社会で生きていくにあたって、いろんなものを身にまとってしまったけれど、ひとりひとりなんて美しい光の存在なんだろう。映画館を出たところで、周りを見渡して、じーーーーんとした。

心に残ったのは、一見不幸に見える境遇の子どもは、たくさんの人を幸せにすることを目的に生まれてきた、ということ。サポートする側がむしろ癒されている事実。最適な環境を選んで生まれてきたから、同情やカワイソウはいらないんだ、その子の力を信じるってことなんだなあ。

大人が前に立って、子どもにものを教える時代はもう終わったように感じる。どれだけピュアでいられるか、むしろ子どもに教わりたい。でも、それって考えたら当り前のことで。子どもの方が、より未来を生きていくのだから。