宝探し


久しぶりに福岡の祖父母宅へ。
梅雨の合間の夏みたいな一日、ちょうど田植えの真っ最中だった。姪っ子は初めて見る、田植え風景。ママに「あれはお米の赤ちゃんなんだよー」と教えてもらっていた。



ばあちゃんの梅干しをひっくり返す。今年は庭の梅が良くならなかったので、買ってきた梅で。できたら送ってもらおうっと。



小さな頃、倉庫は遊び場だった。いまでもわくわくする。トラクターやコンバインの上に乗ったり、カエルを追いかけたり。
じいちゃんが弱ってきて、軽トラは手放してしまった。助手席に乗るのは、気持ちが良かったなあ。乗用車よりも背が高くて、生ぬるい風が入ってきて、ちょっとすわり心地が悪い。プールや農協の前のラーメン屋に、よく連れて行ってもらった。



このサビサビのはしご、かわいいなあ。担いでもって帰りたい。



家を改築する前までは、この手前にボットン便所があった。夜は真っ暗でトイレに行くのが怖かったし、ザリザリの紙がおしりに痛かった。

竹ざるが、埃を被って無造作においてある。ばあちゃんに「もらっていい?」と聞くと、「よかよ。なんでん燃してしまおうと思うとった。」というので、捨てないようにお願いしてきた。丸と四角の、うちで使えるサイズのを2枚だけ連れて帰るよ。



「百姓がでけんようになってしもた。」と少し小さくなったじいちゃんが、さみしそうに言う。85歳まで現役だった。田んぼを継ぐ人はいない。
じゃがいもを収穫した後の畑は、トマトときゅうりとトウモロコシが大きくなりつつある。私の大好きな田舎。