被災地 飯館村からの声

三重県愛農学園こちらのイベントに参加しました。

福島・飯館村から青山町に避難されてきた方たちをご招待してのコンサート。始まる前に被災者の村上日苗さんのお話を聞くことができた。村上さんご夫妻は、なな色の空というレストラン・農園を経営し、自給自足の生活をされていた。
「土地とともに生きてきたのに、土や水が汚染されて住めなくなってしまったことが悲しくて悔しい。体が半分もぎ取られたような気持ちです。」
飯館村に住むおじいちゃんやおばあちゃんは、放射能の危険にさらされたとしても、そのままそこに住むつもりでいます。」
と声を詰まらせながら仰っていた。

ナートさんのクリスタルボールの演奏が始まると、隣の村上真平さんはとても深い眠りに入ったようだった。自分から太い光の柱が空に向かい、それが光の礫となって大切な人たちと被災地に降り注ぎ、すっぽりと光が地球を覆っていく。そんなイメージで私は演奏を聴いていた。
45分の演奏の後、被災者の皆さんが「咳が出てその後呼吸が楽になった」とか、「普段眠れないのに眠れた」と意見していたので、ほんのひとときでも休むことができてよかったと思う。
ナートさんの言葉もとても印象に残った。「咳や涙や悲しみは出すことが大事。そして休むことも大事。」 生きていくことは循環そのもの。そう、長い目でゆっくりといこう。

ひとつひとつ築き上げてきたその場所に帰ることができない、私はその気持ちをリアルに感じることはできない。村上さんの目はとても穏やかで悲しく、なんと声をかければよいのか分からなかった。

私は今回のクリスタルボールの演奏をきこうか迷っていた。魂を揺さぶられて、目をつぶっていたい部分だって見えてしまうことがわかっていた。でもとても意義のあることだった。今の心が重いのは、被災者の方と少しは気持ちをシェアできた証だと感じている。
一人一人の力は小さいのではなくて、全ての人が無限の力を出す時。

村上さんご夫妻の3月11日、胸に迫ります。


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